キャリアデザイナーから得た“2つの気づき”が、転職活動を前に進めてくれた。「大手コンサル」から「スタートアップ事業会社」への挑戦!
自分自身の「思考の癖」や「コミュニケーションの癖」に気づけているでしょうか。これまでの仕事で培ってきた「強み」が、別の場面では「弱み」と捉えられることもあるかもしれません。
今回ご紹介するのは、ミライフのキャリアサポートを受けて転職活動を行い、株式会社LIGHTzさんのDXコンサルタント職へ入社された浅川さん。現在は33歳(2023年7月当時)です。
浅川さんはどのようなプロセスで転職活動を成功させたのでしょうか?ミライフキャリアデザイナーの山岡潤司とともに、これまでの転職活動を振り返ります。
“大手コンサルティングファーム”から“スタートアップ”への転職。未知の領域への挑戦だからこそ、豊富な知見のあるミライフへ相談
ーーまず、浅川さんのこれまでのキャリアと、転職活動に至った経緯についてお聞かせください。
浅川さん:新卒で通信事業社向けにネットワーク装置を提供するベンダーで1年間エンジニアとして働きました。その後、ヘルプデスクで顧客からの問い合わせ対応や問題調査、さらにヘルプデスク業務のインドへの移管も担当しました。
その後、30歳の時にコンサルティングファームに入社し、製造業の顧客向けにBPOコンサルティングを経験してきました。転職を考えたきっかけは、より顧客の多様な課題に対応できる環境で仕事がしたいと考えたことです。
BPOは上流工程からスケジュールまでが大まかに定義された上で、それを執行していくことが重視されています。その過程でお客さんの業務や直面する課題に直接触れていくことになるのですが、その中で提案しているソリューションが本当にクライアントの課題に適しているのか…という疑問が生じることがありました。
お客さんのためにやれることが限定されてしまう感覚を覚え、転職を考えるようになりました。
ーー転職活動を始めるにあたってミライフに相談してくださったきっかけは何でしたか。
浅川さん:前職は多忙で、在職のまま転職活動を進めることは難しいと判断し、退職して転職活動を始めました。一旦時間ができたところで、改めて自分のキャリアについて考えた時に、キャリアの軸として「コンサルティングファーム」と「事業会社」の両方で検討したいと考えました。
コンサルティングファームについて、自社プロダクトがないからこそ自由度の高い課題解決ができるという利点もありました。
一方でナレッジが蓄積されず、優れたソリューションが生まれにくい環境と感じていました。だからこそ、より質の高いソリューションを持って、お客さんに価値提供していきたいとの思いが芽生えていました。
また、前職は大規模なコンサルティングファームにいたのですが、次はスピード感のあるスタートアップで、明確なバリューを持ってチャレンジしてみたいとの思いがありました。
大きな組織では、一つのプロジェクトが数年単位のものもあり、案件に携わる期間が長くなることで、自分がバリューを発揮するポイントが曖昧になってきてしまう感覚があったんです。
スタートアップを見てみたいと思った時に、自分が働いたこともなければ、スタートアップに勤めている人も周りにいなかったんです。
そこで転職活動において知見のある方を探していた時に、山岡さんにメールでお声がけをいただいたのがミライフに相談したきっかけでした。
「モヤっとした霧が晴れていく感覚」“思い”や“考え”を深掘りして解像度を高め、転職活動に繋げていく
ーーミライフとして、当時の浅川さんにどんな印象を抱き、どのような支援をしてきましたか。
山岡:すごく真面目で誠実な方だなというのが第一印象でした。お会いしたタイミングでは、「もう少しスタートアップも見ていきたい。SaaSに関心はあるけれど、どういう求人を受けていけばいいのだろう……」と、まだ方向性が固まっていないタイミングでした。
浅川さんと話していく中で、「お客さんの課題に対してより根本的な課題解決をしていきたい」「自身の専門性を高めていきたい」という話があったので、そこを深掘りして、「どういう仕事で希望を叶えていくのか」をディスカッションをさせてもらいました。
浅川さんにフィットする企業を想像していく中で、スタートアップ且つ、コンサルティングファーム出身の方を採用したいと考えておられたLIGHTzさんをご紹介しました。
浅川さんの製造業向けコンサルタントのBPO経験がLIGHTzさんが求めているものであったことや、「自社プロダクトを展開している企業」という希望にマッチしていたこと。それに加えて、本社が浅川さんの地元の筑波であることもあり、紹介のタイミングから「浅川さんにフィットする部分が多いのではないか」と感じていました。
浅川さんも、LIGHTzさんのミッションやプロダクトの魅力、本社が地元であることにもご縁を感じられてすぐにご応募いただきました。
浅川さん:漠然とした希望はあるけれど、どの企業のどんなポジションに応募していけばいいのかわからなくてモヤモヤしていました。
山岡さんとお話しする中で、自分の希望について解像度を上げていただき、具体的な求人案件への応募を進めていくことで、モヤっとしていた霧が徐々に晴れていくような感覚がありました。
自分でも1、2社の事業会社に応募してみたところだったんですが、コンサルティングファームへの応募とは切り口が違い、どのように自己アピールしていけば企業に伝わるのかがわからず不安を感じていました。そんなタイミングで山岡さんにご相談できたのは、すごく心強かったです。
コンサルティングファームで培ってきた“思考の癖”。自分の「思い」を言葉にして伝える大切さに気づけた瞬間
ーーキャリアデザイナー山岡がサポートさせていただいた中で、ご自身の気づきとなったことはありましたか。
浅川さん:転職活動を進めていく中で、山岡さんからいただいた気づきとして2つ印象に残っています。一つ目は、自分ではなかなか気づけなかった「思考の癖」に気づかせてくれたことです。
企業とのカジュアル面談で、自分が理解したことを返すような会話で終始してしまっていて、次の選考に繋がるような発言がなかなかできなかったんです。
ちょうど当時、コンサルティングファームの面接もいくつか並行して進んでいたんですが、「熱意が足りない」と言われてお見送りになるシーンも結構あって。「どうすれば前向きな気持ちを相手に印象付けられるのか」というところも、山岡さんにご相談していました。
そこで分かったのは、コンサルティングファームにいた時は、議論において「思いの会話」がノイズになることがあり、自分の「思い」を話さない方がよいという感覚があったことです。そうした環境の中で、意識的に淡々と話す癖がついてしまっていたんだと思います。
「思い」をしっかりと伝えるべきシーンと、そうでないシーンを分けて考える必要があるんだと気づきをいただきました。
山岡:LIGHTzさんとの最初のカジュアル面談に僕も同席させてもらったんです。面談後に感想を伺うと、浅川さんは先方に好印象を持たれていました。でも、面談でのコミュニケーションからだけでは、僕は浅川さんが好印象を持っていると感じることができなかったんです。
「本当に浅川さんがLIGHTzさんに関心を持っていてご意向が高いのであれば、その気持ちをちゃんと面談の中で言葉にしたり、表現した方が絶対にいいですよ!」と、その時にお伝えしました。
浅川さん:二つ目は、「LIGHTzでチャレンジしてみたい!」との自分の思いを軸に、判断ができていなかったとの気づきがありました。LIGHTzの選考を2次面接、最終面接と受けていく中で、最後に他社との選考スピードが合わず辞退していくフェーズがあったんです。
最初は、他社の選考が進むのを待った方がいいのではないかと思っていましたが、山岡さんとお話しする中で「決めきれない理由は何ですか?」と質問をいただいたんです。
「今回の転職で実現したいことは何か」「LIGHTzさんではそれが達成されるのか」ということをベースにして、判断するのが良いのではないかとアドバイスをいただきました。
今思い返すと、この時点でLIGHTzに入社したいとの気持ちは固まっていたんです。ただ、並行して進めていた選考に関して、他のエージェントさんに断りを入れていくことに負い目を感じてしまうところがありました。
自分の人生の大事な決断の場面でありながら、自分の思いをベースに考えられていなかったんだと思います。山岡さんに問いをいただいたことで、「自分の人生だからこそ、自分の思いを軸に決めること」の大切さに気づくことができました。
「自分のやりたいことができる!」プロダクトのデモ画面を見せてもらってイメージできた入社後の働き方。自分の思いを軸に心を決めていく
ーーLIGHTzさんへの入社を決断された決め手は何だったのでしょうか?
浅川さん:2次面接から最終面接の間にプロダクトのデモ画面を見せていただいたんです。
これからLIGHTzで出そうとしている製品の技術的なところや、自分が応募しているDXコンサルタントという職種について、「プロダクトを提案していくお客さんの課題や提案はどのようなものなのか」「プロダクトを磨き上げていく上で、DXコンサルタントとしてお客さんからどのような情報をもらってくるべきか」というところを具体的にイメージすることができました。
その結果、「プロダクトを持ってお客さんの多様な課題に向き合い、プロダクトを成長させることで顧客の本質的な課題にも対応していける」という、自分のやりたかったことがLIGHTzなら実現できるのではないかと感じました。
また、2次面接は役員の方が対応してくださったのですが、面接後のデモ製品の説明にも時間を割いて対応してくださり、すごくフラットな風土も感じることができました。このタイミングがLIGHTzへの心が動いた瞬間だったなと思います。
山岡:デモ画面を見せてもらった後の浅川さんと電話で話したんですが、声のトーンが明らかに上がっていました(笑)
「これは浅川さんの中ですごくしっくりきたんだな!」と感じました。そのポイントを聞いていく中で、改めて僕自身もLIGHTzさんと浅川さんのフィット感を認識することができました。
最後は、LIGHTzさんのオファー面談後に電話でお話しした際に、改めて浅川さんの転職の軸を一緒に整理していきました。
コンサルティングファームの最終選考の結果待ち企業もあるとのことだったのですが、「自社プロダクトを通して顧客の課題に向き合えるLIGHTzへの意欲が遥かに高いので、迷いはない」とおっしゃり、内定後、すぐにご入社を決断されました。
ーー転職活動全体を振り返ってみて、ミライフのサービスにどのような感想をお持ちですか?
浅川さん:色々なエージェントを見てきた中で、求人をご紹介いただいた後は、自分で考えるような向き合い方の担当者も結構いらっしゃいました。
でも山岡さんは、しっかり個別のフォローをしてくださり、自分の思いを掘り下げてサポートしていただけたことが、すごくありがたかったです。
どうしても転職活動は個人プレーになりがちだと思うんです。自分で考えている動き方が合っているかどうかも、第三者目線で壁打ちをしていただきながらサポートいただけるところが大変心強かったです。
お見送りになってしまった案件に関しても、面接官の方からのフィードバックを丁寧に取っていただけたので、自分の行動について改善することができてとても嬉しかったです。
山岡:浅川さんの「思い」がちゃんと企業に届けられるように動くことを大事にしていました。
毎回面接が終わったらすぐに浅川さんと連絡をとってフィードバックをもらいながら、企業にもフォローしていくというサイクルを早く、こまめに回していくことで、前向きにご縁を繋いでいくことができたかなと、今改めて思いました。
ーー最後に、ミライフをどんな人にお勧めしたいですか?
浅川さん:自分の経験ベースの話になってしまうのですが、「一度大きな組織の中で立ち回って自分の動き方が見えてきた後に、より尖った領域にチャレンジしたいと思うものの何から始めたらいいのかわからない」という方にぜひお勧めしたいです。
ちょうど自分の年代の方であれば、同じような課題を持ってる方がいるんじゃないかと思います。
一度転職も経験していたんですが、年齢も経験も重ねてきた分、今回の転職は自分のキャリアにとっても大事なタイミングで、立ち回りとしても求められるものが一段階上がっていくとも感じていました。
1社目、2社目とある程度の経験を積んだものの、これからのキャリアをどう作っていこうかと考えるタイミングで、チャレンジをしたいという方にぜひお勧めです。
山岡:僕自身も元々JACリクルートメントという大手の人材会社に在籍していて、そこから20人ほどのベンチャーであるミライフに飛び込んできたという経験があります。
浅川さんがおっしゃったように、ある程度大きな組織で経験を積んできて、「尖ったとこに挑戦したい!」という方は、僕自身も同じ気持ちでいるので、ぜひ応援したいなって思っていますね。
あとがき
転職活動は、面談や面接を通して自分自身と向き合う機会でもあります。
企業や転職エージェントからのフィードバックをもらうことで、自分の「強み」を再認識することができたり、一人では気づけなかった行動や考え方のパターンに気づかされることもあるのですね。
第三者からのフィードバックにどのように対応するのかによって、その後のキャリアや生き方も変わっていくのかもしれません。自分を知り、変わっていくことは、とても勇気がいることです。
だからこそ、自分ごとのように応援してくれるキャリアデザイナーが伴走してくれたら心強いですね。
「変化に向かって心から応援してくれる人といっしょに活動していきたい」という方のミライフへのご相談もお待ちしております!
担当キャリアデザイナー山岡の自己紹介noteもぜひご覧ください。