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キャリアチェンジの実現に絶対役立つ!Willから始める「スキルの棚卸」

キャリアに向き合う際に、必ずと言っていいほど行う「スキルの棚卸」。

ですが、キャリアチェンジの実現を目指す場合、普通のやり方とは違うアプローチがあることをご存知でしょうか?

それが「Willから始める」という方法。

今回は、通常のアプローチである「Canから始める」と比較しながら、Willから始める「スキルの棚卸」についてご案内していきます!

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Canから始めるか、Willから始めるか

スキルの棚卸にあたり、多くの場合は過去に目を向けることから始めるのではないでしょうか?

これを「Can=これまでやってきたこと・今の自分ができること」から始めるアプローチと呼びたいと思います。

この方法、通常のキャリアの整理や転職の場合には大いに役立つのですが、「キャリアチェンジ」の実現を目指す場合、正しい方向に進めなくなってしまう可能性があります。

その代わりにオススメしたいのが、未来に目を向ける「Will=これからやりたいこと・未来の自分ができるようになっていたいこと」から始めるアプローチ。

この違いを理解することで、キャリアチェンジの実現に一歩二歩、着実に近づくことができます!

Canから始めると、なぜ良くない?

では、キャリアチェンジを目指す場合、なぜCanから始めると正しい方向に進めなくなってしまうのでしょうか?

実は、Canに目を向けるということは、「過去を中心に未来を考えている」ことに他なりません。

どういうことかと言うと、例えば自分が営業として成果を出してきたとして考えてみましょう。

そうすると、「営業として活躍してきた、その延長線上にある自分」の姿しか想像できなくなってしまいます。

結果として

・とりあえず営業の経験を活かせる仕事を探してみよう
・営業経験〇年と募集要件に書いていないから、自分にはこの求人は相応しくない
・未経験でもやれる仕事って何があるんだろう・・・

といったように、「営業のスキルや経験」が制限となり、視野も思考もどんどん狭くなってしまうのです。

Willから始める「スキルの棚卸」

一方で、Willからスキルの棚卸を始めると、まったく違ったことが起きます。

まず、未来のことを考えるので、一旦「いまの自分」を脇に置いておくことができます。

ある種、空想や妄想のようになっても構いませんので「新規事業開発の仕事がしてみたい」や「フルリモートで、自由な場所で働いてみたい」といったWillを挙げていくと、思考がどんどんそちらに引っ張られていきます。

この時点では自分のスキルには目を向けず、とにかく「未来のキャリアがどのようになっていることが理想的か?」を洗い出してみるんです。

例えば、自分が「営業経験が3年」あるとして、未来のキャリアで「フルリモートで、0→1の新規事業開発をしていたい」という理想を思い描いたとしましょう。

その理想に向き合っていると、「フルリモート」と「0→1の新規事業開発」のそれぞれにおいて、色んな疑問が見えてきます。

<フルリモート>

・オンラインコミュニケーションが中心になるから、対面営業のスキルはそのままだと活かしにくいかもしれないな
・気軽に周囲の人に相談しにくいということは、未経験の業務でも自分の力でキャッチアップしてきた経験は活かせるかもしれないな

<0→1の新規事業開発>

・「新規事業開発」っていきなりやれるのかな?どんな経験が自分には足りないんだろう
・「新規事業」といっても色々あるよな。どんな会社がどんな新規事業に取り組んでいるんだろう

このように分解していくと、未来(理想)と現在(現実)の間にあるギャップが見えてきますよね。

ここまで来ると、思い描いた未来は空想や妄想ではなく、現在から目指すことができる「目標」に変わってきます。

この「目標としてのWill」は、現在からすぐにつながってはいないかもしれませんが、変化を重ねていくことで辿りつける可能性が出てきます。

逆に言えば、これまでのCanをただ積み重ねていくだけでは、このWillに辿りつくことはできません。

重要なのは、キャリアチェンジに伴って、起こすべき変化に気づけるかどうか

これが、Canから始めるか、Willから始めるかの大きな違いになるんです。

揺らがないWillを作るために

ここでとても重要になってくるのが、最初は妄想・空想であったWillを、簡単には揺らがない、確信を持って目指したいと思えるものにどうやってするか?ということです。

例えば、先ほど例に挙げた「フルリモートで、0→1の新規事業開発をしていたい」というWill=理想に対しても

・新規事業とは具体的にどのような領域の、どんなユーザーに対する事業に携わるのか
・その新規事業開発においてどのような責任・役割を担いたいのか
・新規事業開発はあくまでも手段であり、その仕事を通じて本当に成し遂げたいことは何か
・フルリモートになったらどこでどんな生活をするのか
・それを何歳までに、どのようなプロセスを経て達成するのか

などなど、まだまだ多くの深堀り・具体化の余地があります。

これをしないと、目標として掲げたWillがブレてしまいますので、結果的に「本当に自分はこれがやりたかったんだっけ?」「Willに向かってCanを整理してみたけれど、実際に活躍してるイメージが湧かないな」といったことが起きてしまいます。

キャリアチェンジを目指してWillから始める場合、まず重要なのは、ある程度揺らがないものとしてWillを定めること。

その上で、そのWillを基準にしながら自分のCanに目を向けることで、これまでとはまったく違う「スキルの棚卸」を行うことができるはずです。

おわりに

今回は「スキルの棚卸」について、通常のアプローチである「Canから始める」と、キャリアチェンジにつながる「Willから始める」を比較してみました。

もちろん、これまでのCanを活かして自分が一番価値を発揮できる環境を見出していくことも、とても素晴らしいことです。

というよりも、多くの方はまず「Canを活かす」という発想をすると思いますし、そうしたキャリアを歩んでいるのだと思います。

その上で、もし未来を変化させたい。いまの延長線上ではない「キャリアチェンジ」を目指したいと思った場合には、CanではなくWillから始めた方が良いです。

なぜなら、未来を変化させるためには、何よりも「未来をリアルに描く」ことが、自分を後押しする力になってくれるからです。


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