「仕事を通して自分がどうありたいのか?」に向き合い続けた4ヶ月。納得感を大事にしながら伴走してくれたキャリアアドバイザーと踏み出した“新たなキャリアの一歩”
今の会社も好きだし転職するつもりはないけれど「このままでいいのかな…」とモヤモヤを感じる時、自分のワガママかもしれない、力不足なのかもしれないと、自分のなかで決着をつけてしまうことはありませんか。他の会社の状況を調べてみたり、第三者の意見を聞くことで、新たな気づきを得ることもあるかもしれません。
今回ご紹介するのは、ミライフのキャリアサポートを受けて転職活動を行い、株式会社SpeeeさんのPAAM事業部にコンサルタントとして入社することを決めた中村(仮名)さん29歳(2023年8月当時)です。
中村さんはどのようなプロセスで転職活動を成功させたのでしょうか?ミライフキャリアデザイナーの菅野隼人とともに、これまでの転職活動を振り返ります。
「この人なら自分のことをわかってくれそう!」キャリアデザイナーの経歴やnoteを読んで、相談することを決意
ーーまず、中村さんのこれまでのキャリアと、転職活動に至った経緯についてお聞かせください。
中村さん:2016年に新卒で人材系企業に入社しました。3年ほど法人営業を経験し、2社目はWeb業界で2年ほど営業とアカウントプランナーとしてデータを扱う業務を経験しました。
2020年12月より大手事業会社のデータ利活用担当として現職へ入社しました。社会人8年目で3社経験というキャリアになります。
今回転職活動に至った経緯としては、データ活用をメインとしたキャリアのスキルアップを目指したことです。現職ではデータの利活用担当として様々な施策を提案し事業拡大に貢献したいと思う一方で、組織の横の連携が思うように進まず、提案した施策の効果検証に至るまでに時間がかかる状況でした。
データの利活用は検証を繰り返しながら勝ち筋を見つけていくことに意味があると感じていたので、施策を実行するまでにそれなりに時間を要するところにモヤモヤを感じるようになったんです。
ーー転職活動を始めるにあたってミライフに相談してくださったきっかけは何でしたか。
中村さん:当初は転職しようとは思っていなかったんです。自社以外のデータの活用状況や市場におけるデータ活用の実態を知りたいとの思いから転職サイトに登録していました。そのため、情報収集の目的で1社の転職サイトにのみ登録をしていました。
そこで声をかけていただいた企業とカジュアル面談でお話しをさせていただき、データ活用の現状をお伺いしてみて、やりたいことがありそうであれば選考に進んでみようと考えていました。
実際に数社の企業と話をしてみたんですが、自分のなかで何に課題を感じているのか明確ではないまま話を聞いていたので、先方の話を聞いてもその会社で自分は何を実現したいのかというビジョンが湧かず、選考に進むことはありませんでした。
私の仕事はデータやデジタル領域なので、エージェントの方からもスキルマッチングで「こんな求人どうですか?」とたくさんご案内をいただきました。ただ、既に知っている企業が多く、仕事や求人内容のイメージもついていたので、エージェントの方に相談するのであれば自分自身の現状課題をクリアにするのを手伝ってくださる方に相談したいと思っていました。
そのなかで、菅野さんはご自身の転職やマーケティング業務のご経験についてnoteに書かれていたんです。そのnoteを読んで、「この人に相談してみよう」と思いました。
私も3社経験しているなかで次のキャリアをどうしようと考えていました。5社経験されている菅野さんは、その時々で最善の判断をして着実にキャリアを積み上げていらっしゃって、菅野さんのようにキャリアを捉えるのもいいなと思えたんです。
菅野さんのご経歴からも私の業務をわかってくれそう、相談しやすそうに感じたことがキッカケでした。
「自分にとってのスキルアップとは何か?」キャリアデザイナーと壁打ちをしながらトコトン自分と向き合った1ヶ月半
ーーミライフとして、当時の中村さんにどんな印象を抱き、どのような支援をしてきましたか。
菅野:穏やかな雰囲気ですが、すごくガッツのある方との印象を受けました。会社全体のデータ基盤を作ったり、前職でも深くクライアント支援に取り組まれてきた経験をお持ちで、優秀な方だと感じました。
「よりデータ活用を主軸にスキルアップしていきたい」との思いを持ちつつ、中村さんにとっての「スキルアップとは何か?」が、まだ言語化できていない状況でもありました。ガッツをもって仕事に取り組まれてきた中村さんが、全力で仕事に取り組めていない理由を一緒に整理していきました。
理想の未来に向けて一歩前に踏み出せるような環境へおつなぎできれば、いいご支援ができるんじゃないかいう思いも持ちながら、やりとりをさせていただいていました。
中村さん:最初の相談の時に菅野さんが話を引き出し整理してくださったことで、自分の課題がクリアになり転職活動を前に進めるキッカケになりました。
若手であれば1社目から2社目への転職のときのように勢いでの転職も考えたんですが、3社で経験を積んだ今は、環境を変える前に自分の努力次第で今の環境を変えていくことができるのではないかとも考えました。
菅野さんにご相談しながら、在職企業での業務のなかで自分が改善できるところがないか検討したり、別の観点から会社に貢献できることはないかを考えたりしているうちに、最初のご相談から1ヶ月半くらい経ったという状況でした。
寄り添いながらもハッキリと伝えてくれたキャリアデザイナーの「ひとこと」が転職活動を一歩前に進めるキッカケに
ーーキャリアデザイナー菅野がサポートさせていただいた中で、ご自身の気づきとなったことはありましたか。
中村さん:最初は自分のやりたいことがまだクリアになっていませんでした。菅野さんに仕事の状況や気持ちを共有するなかで、「組織の構造上の問題が大きいんじゃないですか?」とハッキリと言ってくださったことが転職活動の一歩を踏み出すキッカケとなりました。
在職企業でモヤモヤを感じながらも「自分の我慢が足りないんじゃないか」と思っていたので、動くことができなかったんです。客観的な視点から意見をいただけたことで、「自分が単にワガママを言っている訳ではないかもしれない」と思うことができました。
菅野さんのひと言で、具体的に転職活動を進めながら視野を広げてみようと思い、マーケティングのイベントに参加しました。
社外のマーケターと交流していくとデータに特化した経験を持っている人が少ないことがわかり、データの専門性を磨いていくことで、独自のキャリアが築けるのではないかと自分のキャリアの軸が見えてきました。
キャリアの軸を言語化できたことで、やりたいことが実現できそうな企業に応募してみたいと思うようになりました。
過去の転職活動のように「とりあえず応募してみましょう」ではなく、キャリアの軸が明確になって初めて「受けたいと思える企業に応募しましょう!」と菅野さんがおっしゃってくださったことがとても印象に残っています。
とりあえず面接を受けることが目的ではなく、「自分と目指す方向性が合うのかどうかを確認しにいく」との心持ちで面接に臨めたことが、これまでの転職活動とは全く違いました。
菅野:中村さんが在職されている企業は客観的にみて日本でも有数の大手企業ですし、中村さん自身も在職企業のことを好きでいらっしゃると感じていました。
転職活動と並行して社内で新しいプロジェクトを立ち上げて、データ活用をさらに推進されるくらいなので(笑)一般的には辞める必要がないくらい環境が整った企業におられるという前提で、その環境を離れるのであれば、「それは中村さんにとってなぜですか?」というやりとりを何度もさせていただきました。
中村さんが会社を辞めて一歩踏み出すことが本当にいいのかどうか、僕自身も真剣に考える責任があると思っていたんです。
中村さん自身が時間をかけて検討された上で、「もっとデータ活用を通して価値を届けたい、今の自分にはスキルアップできる環境が必要!」とおっしゃったので、在職企業を辞めたとしても次のチャレンジに向かえるかもしれないと思いました。
2度のカジュアル面談と最終面接後に直接伝えてくれた採用理由が入社の決め手に。「大宮さんのもとで一緒に働きたい!」
ーーSpeee社に内定をいただき、どのようなプロセスを経て入社を決断されたのですか?
中村さん:3社に応募して、最終選考まで受けることを決めたのはSpeeeさんだけでした。他の企業と比較をしたわけではなく、在職企業を離れてでも転職したいと思えるかどうかで判断していました。
Speeeさんであれば、国内の大手クライアントに向けてデータ活用やデジタルマーケティング支援のコンサルティングを経験するなかで、データ活用を主軸にしたキャリアを積んでいくことができると思ったんです。
「話を聞いてみたい人はいますか?」とこちらに寄り添ってくださり2回もカジュアル面談を組んでいただくなど誠実な姿勢が伝わってきました。対等というより、むしろSpeeeさんが尽くしてくださっているようにも感じ、ここまで丁寧に対応してくださる企業はないと感じました。
また最終面接の直後、一次面接にも参加された事業部長の大宮さんが会いに来てくださり、「オファーを出してもいいですか?」と聞いてくれたんです。
嬉しい反面すごく優秀な方が多い企業なので、「自分で大丈夫なのかな」という不安もよぎりました。率直に採用理由をお伺いしたところ、「目先のスキルよりも気持ちが大事。やりたいことや実現したいことが事業部と同じ方向を向いていて一緒に事業をつくってくれると思えた」と言っていただきました。
「Speeeさんであればメンバーも上司もチームのみんなも同じ未来を見つめて一緒に頑張れるんだろうな。自分のやりたいことに向かって走って行けそう」「なにより大宮さんのような方と働きたい!」と思い、入社を決めました。
菅野:Speeeさんに内定をもらった際に、あえて「Speeeさんと在職企業さんと、どちらがいいですか?」という問いかけをさせていただきました。
Speeeさんと本音で話していただいたことはわかっていましたので、その上で中村さんがどのような意思決定をされるのか、きちんとすり合わせたかったんです。中村さんは確信をもって、Speeeさんへの入社を決められました。
ーー転職活動全体を振り返ってみて、ミライフのサービスにどのような感想をお持ちですか?
中村さん:長い期間伴走していただいたので、単にサービス感想にはまとめきれない思いがあります。転職をしようと思って相談したわけではないなかで、「仕事を通して自分がどうありたいのか?」に向き合う上で伴走していただけた印象があります。
ミライフさんは元々そういうコンセプトだとは思うんですが、実際に自分が言語化できていないものを咀嚼していただいて、自分が気づけていないことを気づかせていただいたり、「自分がどうしたいんだっけ」を見つけるところを伴走していただけたんです。
結果として「転職」という形になったんですが、本当にキャリアを一緒に考えていただけたなという感じです。
感想というか、感謝しかありません!
菅野:僕自身はもう4回転職して5社目なので、転職って大変だし、しなくて済むならそれに越したことはないと思っているんです。
逆に言うと、転職でなければ実現できないことや、環境を変えてでも自分がやりたいことがあるのであれば、本気で向き合いそれを叶えられるといいなと思っています。
中村さんの場合は転職することで理想の未来に近づき、本当にやりたいことを手にすることができると思いました。僕自身がそう思えたこともあって迷いなく理想の実現に向けて伴走することができ、ありがたい支援の機会をいただけたと思います。
ーー最後に、ミライフをどんな人にお勧めしたいですか?
中村さん:「このままでいいんだっけ」という人にオススメしたいです。
実は姉を菅野さんに紹介させていただいたんですが、今の仕事を10年ぐらいやりきってこれからどうしようかな……と思いながらも動けていない状況だったんです。
特に自分と同じように10年くらい働いて、ある程度のことができるようになって先も見えてきた世代の人に、同じように悩んでいる方は多いのではないかと思います。
ミライフさんは最初から転職を勧めるわけではないので、転職したいかどうかもわからないけど、現状に何らかの不満がある人は、独立や在職企業でのキャリア構築など、転職以外の選択肢も踏まえてキャリアを整理する上でも、ミライフさんにご相談できたらいいのかなと思います。
菅野:ある調査では「今の環境じゃない」と思っている人の内の10人中1人しか実際に転職をしないとのデータがあります。
転職活動を行う1人向けのサービスはたくさんあるのですが、9人のために「自分はそもそも何がしたいのか」「どう考えたらいいのか」を一緒に考えてくれるサービスはあまり世の中にないと思います。
ミライフはそれができる会社だし仕事だと思っているので、その9人の力にもなっていきたいです。そんな支援ができるのであれば半年でも1年でも伴走しながら、理想の未来を一緒に作っていくことができたら本当に幸せだなって思います。
あとがき
インタビュー終盤、中村さんにサービスの感想を伺った際の言葉がとても印象的でした。
「感想というより、感謝しかありません」最初にキャリア相談をしてからの1ヶ月半、中村さんはご自身でイベントに参加したり、在職企業での業務を見直しては感じたことをキャリアデザイナーに都度都度共有したりしていたそうです。
急かすことなく、でも客観的な意見はハッキリと伝えながら、中村さん自身が「仕事を通してありたい姿」を見つけるまで、キャリアデザイナーが丁寧に伴走してきた様子が思い浮かびました。
「この人なら私のことをわかってくれる」と思える伴走者との出会いが、自分ひとりでは出会えなかった新たなチャレンジの扉を開いてくれるかもしれません。
「行動する前に、自分のありたい姿にしっかりと向き合いたい」という方のミライフへのご相談もお待ちしております!
担当キャリアデザイナー菅野の自己紹介noteもぜひご覧ください。