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キャリアチェンジの「最適なタイミング」を見極めるポイントとは?

「もしかして、そろそろキャリアチェンジするべき?」
「でも、今の仕事も環境も、絶対イヤってわけじゃないし・・・」

そんな風に思っている方必見です!

こちらの記事では、「キャリアチェンジすべきタイミング」と「それを見極める方法」をお伝えしていきます。

ご自身の状況の整理に、ぜひお役立てください!

※ミライフ公式noteでは、キャリアや転職活動について一般的な知見や、日々お会いさせていただく方々とのお話をもとに記事をお届けしています。

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キャリアチェンジを考えたくなるタイミング

「キャリアチェンジ」を考える理由や状況は、本当に人それぞれ。

ですが、日々多くの方とキャリア面談を行わせていただいていると、以下のような傾向(パターン)があることが分かります。

①自分のスキルの市場価値に疑問を感じたとき

キャリアチェンジのきっかけとして、おそらく一番多いのがこちらです。

具体的には

「今の会社では評価されているけれど、他の会社に移ったときに同じように評価されるか分からない」

「5歳上、10歳上の人を見ても今の自分と同じような仕事をしていて、このままこの環境にいるのが良いと思えない」

といったようなことで、数年スパンでは問題なさそうだけれど、5年・10年と先を見据えるほど不安になる、という状態です。

こうした場合は、他の業界を経験している上司や同僚、あるいはエージェントからのフィードバックをもらうことで、客観的に自分のスキルや市場価値を知ることが役立ちます。

実際にキャリアチェンジを行うのは、「本当に自分のスキルはよそで通用しないのか?」「今の仕事を続けることの価値は低いのか?」を考えてからでも遅くありません。

まずは、自分の状況を客観的に把握することを心がけてみましょう。

②会社や組織の方向性が大きく変わったとき

こちらも多くの方が仰るのですが、例えば

「お客様重視で仕事をしていたのに、数字重視に変わって内向きになってしまった」

「経営陣が変わって、自分の業務もガラッと変わってしまった」

といった場合です。

もちろんこれが一過性で、かつその会社独自の理由であればあえてキャリアチェンジを行う必要はないでしょう。

ですが、仮に「お客様重視から数字重視へ」という会社の変化が起きた場合、市場での競争が過熱し、お客様も「質より価格」で選択するようになった、というような業界全体の変化が起きている場合があります。

この場合、待っていても状況は変わりませんし、むしろ業界を変えて「お客様重視であることを貫ける環境」を見つけ、そこに移る努力が必要になります。

はたして、自分が直面している変化がその会社特有のものなのか、業界や業種全体に共通しているものなのか。

これを知ることで、キャリアチェンジを行う必要があるのか?がよりクリアに見えるようになってきます。

③家庭の環境や人生の優先度が変わったとき

仕事以外の要因が、キャリアの選択に影響を与えることも多いです。

結婚・出産、介護や病気、移住や進学など、意図したものから突発的なものまで、様々な要因が人生に影響を及ぼします。

そして当然、その影響は仕事にも揺らぎを与えます。
(仕事は人生の一部ですからね!)

難しいのは、「ワークライフバランス」を重視しすぎると、どちらか一方のために他方を犠牲にする、といった決断になりやすいことです。

このとき、「キャリアチェンジ」に目を向けると、私たちが「ワークライフブレンド」や「ワークインライフ」と呼ぶような、「両方を取りにいく」選択ができる場合があります。

なぜなら、人生の優先度が変わっているということは、仕事に対する価値観や選び方もまた変わっているはずで、それに基づいて選択を行う場合、必然的に「選ぶ仕事も変わっている」ということが起きるからです。

この選択肢、一人だとなかなか目に入りにくいのですが、他の人と丁寧にキャリアや志向性を棚卸していくと、思いがけない発見があったりします。

また、仕事だけでなく趣味も合わせて「自分がいま大事にしたい・大事に出来ることは何だろう?」と考えるミライフのさなさんのnoteも、参考になるかと思いますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

④本当にやりたい仕事が見つかったとき

これは本人としては「キャリアチェンジ待ったなし!」という状況ですね。

とはいえ、やりたいことが見つかったからといって、いきなり飛び込むことは難しい、という方も多いと思います。

その場合、実現のために出来ること、例えば「異動に必要な手続きを早めに進める」や「副業で関わってみる(副業禁止の会社ならボランティアでも、あるいは副業OKの会社に転職してでも)」といったことで、「やりたい仕事」に近づくことが可能です。

ただし、これについても注意点があります。

それは「その仕事の詳細が分かっていない場合、なぜやりたいか?を細かく分解しておく」ということです。

例えば「ゲームを作る仕事がしたい」と思ったとして、いかにそれが本気でも、これまで一本もゲームを作ったことがなかったり、プログラミングやシナリオライティングを行っていない場合、「実際にそれがどういう仕事か?」についての実感が持てていないはずです。

この場合、何とかゲームのプログラマーになったとしても、「本当に自分がやりたい仕事とは違った・・・」と思う可能性が高いです。(開発環境の構築やアイテム・背景作成、デバッグなど、本当に色々な役割がありますからね)

このとき、「なぜゲームを作る仕事がしたいのか?」を分解してみて

・仲間と1つのものを作り上げる喜びを感じたい
・お客さんの感情を動かしたい
・仕事の結果が目に見えるものであってほしい

といった要素があるとわかれば、「広告の制作進行」や「旅行代理店でのプラン設計」といった仕事も「やりたい仕事」の枠に入ってくるかもしれません。

こんな風に自分の「やりたい仕事」の解像度を高められると、それが「キャリアチェンジ」でないと実現できないのか、意外とこれまでのキャリアを活かして叶えられることなのか、もクリアに見えてきます。


ちなみに、「報酬や待遇面での不満」は転職を検討する大きな理由になりますが、キャリアチェンジの際には実はそうでもありません。

というのも、報酬を改善したい場合は、キャリアチェンジではなくキャリアアップ=今の延長線上で、より高く自分を評価してくれる環境を目指せばよいからです。

そのように考えると「キャリアチェンジ」と「キャリアアップ」は、同じようなアクションに見えて実は異なる、ということも見えてきます。

だからこそ、「自分が実現したいことはどちらなのか?」を見極めることが、正しい方向性に進むために重要になるんです。

キャリアチェンジを見極めるためのチェックリスト

上記①~④を踏まえると、どのようなタイミングでキャリアチェンジを検討すべきか?を見極めるポイントが見えてきます。

特に以下の3つの状況においては、前向きにキャリアチェンジを検討することで、道が開けてくるかもしれません。

キャリアの停滞を感じ始めてから1年近く経っている

主に①や②に関わりますが、自分のキャリアが停滞していると感じ、さらにそこから1年近く経ってしまったという場合、黄色信号に差し掛かっていることが多いです。

なぜなら、その間自身のキャリアが変わらず、周囲の環境としても変化が起きなかったということは、その後環境が変わる場合「外部からの圧力で悪い方に変わる」ということが想定されるからです。

どれだけ伝統のある、大手企業でも、明日は何が起こるか分からない、というのが今の世の中の実情です。

そうした中で、成長感や充実感を感じられない状態が続くというのは、その組織や環境自体から「変化を起こす力」が失われている可能性が高いです。

もしそうだとしたら、キャリアチェンジを通じて半ば強引にでも、変化を起こして自分のスキルや経験を磨き「変化対応力」を高めることが、中長期的なキャリア形成に役立ちます。

現職で過ごす未来を考えると不安が募る

これは①~④のすべてに関わりますが、「未来を想像した際に不安が募る」というのも、黄色信号です。

例えば「この会社ではこれ以上給与が上がらないから、転職して給与をあげよう」と考える場合、感じるのは「不安」ではなく「不満」です。

「不安が募る」というのは、何か分からないけれどもやもやして、このままではダメだという、ある種直観的なサインです。

家族のことを考えて不安になるなら「この環境では仕事と家庭の両立は難しいと思っている」のかもしれませんし、給与のことを考えて不安になるなら「給与制度がいつまで経っても定まらない環境自体を疑問視している」のかもしれません。

いずれにせよ、「未来への不安」を感じた際には、その不安がどこからきているものなのか?を見つめてみると、キャリアチェンジを行うべきかどうか?の判断軸が見えてくるはずです。

新しい業界や職種に強い興味を持っている

最後は④とほぼ同じなのですが、実は③にも関わります。

ご自身・身近な方の体調の変化や出産・育児といった経験を経て価値観が変わり、まったく違う業界の仕事に携わりたい、と思う方は少なくありません。

例えば子どもに関連する仕事や医療・福祉といった領域への興味関心は、強い原体験がある方ほど、当然高くなります。

この場合、キャリアチェンジ自体を目標として行動することになりますが、デメリットや様々なハードルもありますので、以下の記事も参考にしていただきながら、具体的な計画を立てて進めていただけると、実現が近づくのではないかと思います。

おわりに

ここまでいくつかのパターンに沿ってキャリアチェンジのタイミングについてお伝えしてきました。

ですが冒頭にもお伝えした通り、そのタイミングにおいて「本当にキャリアチェンジを選ぶべきか?」の答えは、その人の状況によって異なります。

実際にお話を伺う際は、ご本人の特徴はもちろん、現職への想いや家族構成(配偶者の就業有無、お子さんの年齢)、意向の本気度まで、様々なことを話す中で「それであればキャリアチェンジをした方が/しない方がよいのではないですか」とお伝えしています。

キャリアチェンジに唯一の正解はないですし、自分なりの「タイミング」や「見極めるポイント」の基準を作ることが大事だと考えています。

本記事が、そうした「基準作り」のお役に立てると、とても嬉しく思います。

さて、ミライフ公式noteでは、キャリアチェンジに役立つ情報を様々な観点から発信しています。

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